【ネガティブ記事】Netflixオリジナル『ソード・オブ・デスティニー』がダメな4つの理由

最初に断っておきます、今回は否定的な意見ばっかりです。

この映画が好きだ、素晴らしい作品だったという人には不快な内容かと思います。

そういった方には先に謝罪します、すみませんでした。そしてそっとブラウザバックされることをおススメします。

でもこの映画はちょっとダメすぎた、僕には合わなすぎた。

全く盛り上がりも楽しめる要素も感じられないまま終わってしまった。

わかる人にはわかると思うけど、ゲームで言うならKOTYを取るレベルでは全くないけど、ノミネートはしてもおかしくないくらいの映画でした。

とりあえずどんな作品なの?

Wikiよりストーリーを引用

ストーリー
リー・ムーバイの死から18年。武林を離れ隠居していたシューリン(ミシェール・ヨー)はムーバイの碧銘剣(グリーン・デスティニー)を預けたティエ家の当主の葬儀の為北京に向かっていた。道中謎の集団に襲われたシューリンは、突然現れた覆面の男の加勢を得て賊を返り討ちにする。

武林界の一派ウェスト・ロータスの拠点では、若い女、スノーヴァース(ナターシャ・リュー・ボルデッツォ)が入門と偽りヘイデス・ダイ(ジェイソン・スコット・リー)の命を狙うが失敗。逃げた彼女が次に姿を表したのはティエ家の葬儀に参加する1人としてである。その佇まいになにかを感じ取るシューリン。

ヘイデスはムーバイの残した伝説の剣グリーン・デスティニーを手に入れ、武林界の頂点に立つことを狙っていた。 盲目魔女の予言によって剣を盗む役目に任命されたのは、孤児として剣客アイアンクロウ(ロジャー・ユアン)に育てられた一派の若者ウェイ・ファン(ハリー・シャム・ジュニア)。彼が屋敷に忍びこむともう1人の賊が同じ剣を狙っていた。音を立てずに争う2人。しかしウェイ・ファンの上着が破れ、肩にあった痣を見た瞬間、相手はうろたえて花瓶を割ってしまう。

その音に屋敷内が騒然とする中、すぐさま覆面を取ったもう1人の正体は弔問客のスノーヴァースであった。捕えられたウェイ・ファンはシューリンの提案により処刑されずに檻に入れられる。そしてグリーン・デスティニーを手にしたシューリンに軽くあしらわれたスノーヴァースは彼女に弟子入りを申し込む。

剣が狙われていると知ったシューリンは用心棒のために義士を募った。その報せに名乗りをあげたのは4人の剣客と、サイレントウルフと呼ばれる男。彼こそかつてシューリンの許嫁でありヘイデスとの対決で死んだはずのメン・スージョウ(ドニー・イェン)。道中彼女を助けた覆面の男であり、彼女とムーバイが愛し合っている事に気がつき、2人の為にわざと死んだことにして身を引いて、長い間山中で修業を続けてきたのだという。

伝説の剣グリーン・デスティニーをめぐる過去の因縁と運命の糸が綾なす宿命は、やがて4人をヘイデス一派との戦いへとむかわせるのだった。

うん、長いよね、ごめん。

簡単に要約すると、中国の武侠たちが伝説の名剣『碧銘剣(グリーン・デスティニー)』を求めて戦う、以上。

いやいやこれだけ長いあらすじがあるのにそれで終わるわけないだろ!って思うでしょ?

でも終わるんですよコレが。

ちなみに武侠っていうのは日本で言うところの任侠あたりなイメージです、なんとなく言葉から想像つきますよね。

ダメな理由その1:薄っぺらいストーリー

これが一番ダメだと思ったところ、あえてもう一度言うけど、本当に薄っぺらい。

一応、主要な登場人物も10人程度は居てそれぞれにバックグラウンドがあり、碧銘剣もそれなりの曰くがある代物っぽいんだけど、描写不足にもほどがあるだろってくらい全然背景が見えてこない。

なんでこの剣のために争ってるのかとか、登場人物の過去に何があってどういう関係性があるのか等のシーンが一瞬で終わります。

特に碧銘剣については失われた鍛冶技術で、ダマスカス鋼を原料にして鍛えられた剣である程度しかわかりませんでした。

昔どんな因縁があったとか、どれほど由緒ある剣なのかみたいな説明は一切なし。

見てる側はなんとなく凄い剣なんだろうなあくらいにしかわからないので、これを奪い合ってるのもなんでそんなに頑張ってんの?くらいにしか思えないのです。

じゃあ人物の方はというと、

主人公格の男女2人が昔ムーバイという人に師事し、男の主人公は女の主人公と許嫁だったが、女は師のムーバイと愛し合っていたので男は自分が死んだことにして身を引いた。

しかし結局結婚しないままムーバイは死んで、女の危機が迫っている今、彼女を助けるべく駆け付けるのであった。

この程度です、ざっくり言っているわけではなく本編で語られる話がほんとにこの程度なのです。

あと割と大きい抗争が起こってるっぽいんだけど、見せ場のアクションシーンでもせいぜい30人程度しか映らないなど、どうにも設定の多さのわりにこじんまりした印象を受けます。

無駄にスケールの大きい話を書こうとしたけど収拾がつかなくなり何もかも中途半端になる、という初心者のよくある失敗をそのまま映像化した物語感が半端ないです。

ダメな理由その2:名前が絶望的にダサい

これもなかなか。

ダメな理由その1の世界観が不明にもつながるんだけど、とにかく名前がダサい。

伝説の剣の名前が碧銘剣(グリーン・デスティニー)の時点でまあまあキてるなって想像できると思うけど、他の登場人物の名前もヤバいです。

主人公の女性の名前がユー・シューリン、ティエ家にゆかりがあって北京でも名が知られているなど、この辺りまではまだいい。

だけど彼女の弟子になる女性の名前がスノーヴァースってどうなのよ!?

中国の、それもそれなりに昔の中国が舞台じゃなかったんか!?なぜに急に英語入ってきたよ!?

しかもスノーヴァースお前出身地はウィローヴァレーだと!アメリカンか貴様!

かと思ったら仲間になるやつは出身が福州で名前がシルバーダート・シーだと!?なんで同じ国の話なのに完全な英語と漢字が混ざり合ってんだ!

俺の黒歴史を鋭角にえぐってくる名前はヤメロォ!

この他にもサンダーフィストだのサイレントウルフだのと、厨二くさい名前で見る前に想像していた世界観をことごとくぶち壊してくるので、こちらとしてはこの世界観を理解するのにいっぱいいっぱいなのであります(なのにストーリーの描写不足で結局よくわからないしでもうね・・・)

ダメな理由その3:急に西部劇風

今までも十分意味不明だっただろとも思うけど、これもあるんですよ。

なんかね、名前のせいなのもあるけど西部劇かなにか?って思う部分がまあまああるんです。


僕には真ん中の人の帽子がテンガロンハットに見えてしまってね・・・

ここまで完全に中国の武人たちやらそういう都市やらを見せられたのに、一瞬だとしてもこんな西部劇に感じられるようなシーンがきたらそりゃ困惑するでしょ。

このあとも「サイレントウルフ、お前何か知ってんのか」?→(無言)→「あいつ、なんでサイレントって言われてんだ?(爆笑)」みたいな会話が入ります。

ここまでずっとシリアスな雰囲気で来てたのに、ここからはこんな寒いギャグがちょこちょこ挟まれるし、こっちとしてはどういう気持ちでそれを見ればいいのかわからないため、見てるだけで気持ちの切り替えがうまく出来ずに疲れてきます。

ダメな理由その4:謎の忍者登場

上のとこれは難癖と言われてもしょうがないけど、あまりに唐突な登場だったからこれいる?って気持ちがね・・・。

碧銘剣を盗みにウェイファンと言う男がやってくるのですが、その恰好が完全に忍者です。

いよいよどういう世界なのか理解をやめるところまで来つつある。

ストーリー、時代背景がしっかりしてれば昔の中国にも同じような存在はいただろうなと好意的に受け止められるけど、そのあたりが全然わかんないので昨今の忍者ブームに乗っかろうとしたようにしか見えないのです。

しかもワイヤーアクションなのが丸わかりの動きするし、こんなところに金かけるならもうちょい台本に金をかけて欲しい。

いいところはないのか?

素人目にはアクションは悪くない、良くもなかったけど。

剣とか拳での戦いなので派手さはないんですよね、そのためか凄い部分がわからず、アクションのために見てもいいと言えるほどではなかったなあと。

僕個人の感想だけどアクションが見たいならバーフバリなりすましアサシンを見た方がはるかに楽しめると思います。

そしてこの映画、半分くらいはアクションシーンでできており、もう半分は先ほど言った通りぺらぺらなストーリーということでもうお察しください。

あ、あれだ。時間は100分、10分はスタッフロールなので実質90分と短いのは良いかもしれない。

あ、あと吹き替えの演技は素晴らしいと思います。有名な声優さんが担当なさってるのでそこは楽しめました。

このヤバさを体験したい人におススメ

ダメな理由を一言でまとめるなら、世界観がとっ散らかりすぎている、これに尽きます。

ぶっちゃけおススメはできません、これはダメですわ。

実際上で挙げた理由以外にも、

・最後に謎の人物紹介が入る
→最後のアクションシーンが終わりエンディングに向かうとき、急に主人公側の登場人物の紹介が入る。成長があった人物はどう変わったかとナレーションが入るので一応意味は分かるが、「この人はメン・スージョウ、西の方ではサイレントウルフという名で知られている」とほんとに知っている情報を流して終わる人物もいる(むしろそっちのが多数)ため、ただの尺稼ぎにしか見えない。

・冒頭で「学者は死んでも5年は名を残す、剣の達人なら20年は語り継がれる、しかしそれは呪いに思える」ってかっこいいセリフが入り、ラストでは「永遠に語り継がれることもあると思う」というセリフが入る。
→しかしこの呪いに思えるとかの説明が本編でなされないため、永遠に呪いがかかっているってこと?ってネガティブな印象を残したまま終わる。

など、まだまだ細かくこれダメだろって言い出したらキリがない。

一応フォローしておくと、この映画は元ネタの小説があるらしくて、前作である「グリーン・デスティニー」って映画もあるらしいので、この辺りを知っておけば実は楽しめる作品なのかもしれません。

だからと言ってこの映画の置いてけぼり感はダメだと思うけどね、さすがにもうちょい説明が欲しいよ。

ということで友達とお酒でも飲みながら「この世界ヤバすぎるだろ、どうなってるんだ」とツッコみを入れながら見る分には面白いかもしれません。