Netflixオリジナル『野武士のグルメ』を見たんだけど、ちょっと楽しめなかった話

孤独のグルメ、いまだ衰えない人気ですねえ。

年末には生放送なんてのもやってましたしね、ドラマで生放送ってなんだよと思ったけど面白い取り組みでしたよね、ほんとユニークな番組。

で、その孤独のグルメの原作者、久住昌之さんが原作と制作をされているグルメ番組『野武士のグルメ』がNetflixで配信されてるんですよ。

名前から内容がちょっと想像できないですよね、野武士のグルメって。

江戸時代くらいの野武士がご飯食べる放浪記かな?とかそれとも鎌倉時代かなとか妄想が膨らむインパクトのある名前ですね。

んで、見てみないことには始まらんということで見てみたんですが。

「あれ?なんかあんまり面白くないな・・・」

ごめん、正直な感想はこれ。

高めの評価もありますし、そういう意見もわかるんですけどね、僕は楽しめなかった。

同じようなグルメドラマでなぜこんなに孤独のグルメと違うのか。

なんで面白くないと思ったのか、いろいろと理由を考えてみました。

とりあえず、どんなドラマよ?

Wikiより引用させていただきます。

久住が、食事のために何気なく入った飲食店でのささいな出来事を細やかな心理描写でつづったエッセイ

短すぎワロタ、1行で説明できたぞおい。

でもまあこれ以外言いようがないのもわかるけど。

久住さんのエッセイなんでしょうが、ドラマでは主人公は竹中直人さん演じる香住武という人物になっていて、長年勤めた会社を定年退職したところから1話が始まります。

些細な出来事を細やかな心理描写でつづったエッセイとある通り、ご飯に集中している孤独のグルメと違い、お店で起きた出来事のほうがメインになっています。

孤独のグルメとの違い

ではさらに細かく、孤独のグルメとどこが違って、なぜそれで楽しめなかったのかを考えてみます。

違いその1:働いてるおっさんか働いてないおっさんか

結構これは大きいんじゃないかと思います。

僕はドラマを見るとき、その人の境遇とか性格に共感したり感情移入したりして見るタイプなので、登場人物に共感できないとつまんないなーと思ってしまうタイプです。

だからドラマをあんまり見ないってのもありますね、見てもどこか俯瞰的に見れるアニメか洋画が多いですし。

あるいはそれ以外で面白いと思える要素があれば楽しめます、推理モノなんかはそれですね。

つまり野武士のグルメのような人間ドラマがメインのストーリーでは、登場人物に入り込めるかどうかが大切なんですが、いかんせん僕とはちょっと人間が違いすぎなと感じるんですよ。

理解はできるけど納得はできないというか。

食へのスタンス

孤独のグルメのゴローちゃんはとにかく貪欲で本能に忠実にお店を探しますよね。

自分の食いたいものを提供してくれるお店に行けるのなら喜んで探し回る、とにかく腹いっぱい食いたいものを食うんだという子供のような欲求を持っている。

一方で野武士の香住さんも自由にやってんじゃんと言われればそうなんですけど、好きでたまらなくてそれをやってる感が少なく感じるんですよね。

行ったことがなかったし入ってみようかとか、ラーメンの気分だけどうまそうな店は行列ができてるから仕方ないしこっちでいいか、みたいなこともあって。

食への探求心とかじゃなく、お店に入ってみること自体を楽しんでるといいますか、いろいろと試してる途中というか。

この選ぶ理由あたりが香住さんの場合どうも消極的に見えてしまうんですよ、自分でやるぞ!って決めた時もそのやると決めたこと自体に満足感を見出してるように見えます。

楽しそうにどれにすっかなあ!ってワクワクしながらメニューと格闘してるおっさんと、どのお店に入ってみようかなと楽しんでるおっさんの違いというか。

もしくは1つの事にこだわりを持って楽しみながらやりつづけてるおっさんと、今までやったことないことを色々とやってみて楽しみを見出してる過程のおっさんの違いなのかなと。

おっさんの人間ドラマか、おっさんの満喫日記か

僕はおっさんが楽しそうにしてるところが見たいんであって、おっさんの人間ドラマを見たいんじゃないんだと気づきました。

僕はな、人が楽しそうに夢中になにかをやってるのが面白いと感じるんだ、それがたとえ見知らぬおっさんがただ飯を食ってるだけだったとしても。

野武士のグルメでは人が抱える悩みみたいなものがクローズアップされてます。

日々いろんなところである小さなトラブルに我慢する普通の人間が描かれてます。

そういうこともあるのはわかるんですけど、僕の求めてるのはそういうのじゃないんだと。

あと野武士パートでは割とすっきりするのも確かなんですけど、それゆえにそのあと勇気を出して一歩を踏み出すことができない香住さんがもどかしすぎません?あれ

つまりまだ楽しめる年齢になってないということ

考えてみた結果、合わなかった一番の理由はおっさんが実は子供か、ちゃんと大人なのかの違いじゃないかと思いました。

食に対してがむしゃらか、余裕をもっていろんなことを楽しんでるかという点ですね。

次に人間ドラマを見たいのか食事風景を見たいのかあたりもありそうかなと、人はいいから飯を見せてくれと。

それと自分の年齢がまだまだ足りてないからというのはありそうです、あと2~30年してから見ると「わかるよその気持ち」となるのかもしれない。

あるいは野武士パート9割でやってくれてたなら多分楽しめてた可能性ありますね。

ただその場合、水戸黄門のグルメになる可能性が高い気がしますが。