「美の巨人たち」いい番組ですよね!

これめっちゃいい番組だと思うんですよ。

僕は10年くらい前からこの番組の面白さに気づきましてね、いまでは毎週録画して見る数少ない番組の1つです。

「そう言われても、美術品とか興味ないしなあ・・・」

って思われた方、その気持ちわかりますよ!

僕も見る前まではそう思ってましたからね~。

でもこの番組は、「数多く存在する美術品の中から毎週1つをピックアップして紹介する」だけじゃないんです。

詳しくは下で説明しますが、この番組は美術品を題材にした人間ドラマを見る番組だと思ってます。

よって美術品に興味があるというからはもちろん、なぜその作品を制作したのか、作者の人生や心境に興味があるという人にもおススメできる番組です。

ということで今日はこの番組の面白さを解説したいと思います。

作者の人生を知る

これです、これがこの番組で一番面白いと思う部分。

どこが優れているのか?それまでの作品と比べてどこが革新的だったのか、みたいな技術的な部分ももちろん教えてくれます。

だけどそれ以上に他の番組と違うなと思うのは、作者がそれまでどのような人生を歩んで、どのような作品を作っていて、となぜその作品が生まれたのかを徹底的に解剖するところです。

言わばその作者の人生そのものを紐解いているんです。

さらにその作品を作ったことでその後どのように作者の人生が変わったのか、どんなドラマがあったのかも語ってくれます。

例えばポール・ゴーギャンの「かぐわしき大地」という絵を取り上げた回では、「森の中に立ちすくむ独特のポーズの女性」「画面外へそらされた不可解な視線」の謎を解明しつつ、ゴッホとの共同生活ですれちがっていったゴーギャンはなぜタヒチにたどり着いたのか、ゴーギャンがそこで何を見て何を経験し何を得たのか、こういったものをストーリー仕立てで解説してくれています。

作品を題材としてはいるけど、実際には人間ドラマを紹介しているように感じられるので、美術品にあまり興味がない人でも楽しめる番組になっているんじゃないかと思っています。

何が優れているのか?どのように見ると面白いのかを教えてくれる

これももちろんあります、しかもじっくりと見せてくれます(茶番も入りますが)

ここが凄いよね、こういうところが優れてるよね、と言われても比較がないとわからないことってよくあるじゃないですか。

僕はフィギュアスケートなんかは特にそうで、解説にもっとどういうところが他の人と違うのかを教えて欲しいと思うタイプですが、美術品に関しても同じことが言えると思っています。

この番組では単純にここが凄いですよって説明されるときもありますけど、基本「これまでの作品はこんな感じで、この作品はここが革新的で、こういう風にその後の作品に影響を与えたんですよ」と詳しく説明してくれます。

しっかりとそれまでと比べてなにが優れているのかを教えてくれるため、美術品などにあまり興味がなかった自分でもこうやってみると確かにこっちのこの部分が凄いな、と思えるようになりました。

繰り返しになりますがもちろんそういうのがない時もあるし、ここが優れてますよってだけの時もあります。

ただその場合も理由をちゃんと説明してくれるからなるほどなあと納得できることが多いですね。

ナレーションとインタビューのみ、じっくりと味わえる

これも気に入ってるところ。

上にもちらっと書いてますが、僕は美術品そのものより作者の人生を知りたいと思いますし、作者の感情や心を理解できるのが面白いなと感じます。

この番組は、本筋には専門家の方しか出てこないことが多くて、いらない会話がないためじっくり集中して作品の世界に入り込めます。(一応茶番もありますが、作品に関係のある劇をしてくれるから気持ちが途切れません)

小林薫さんと神田沙也加さんのナレーションがこれまたいいんですよ、聞きやすくてゆっくりと楽しめます。

人によっては会話しながらワイワイ見る方が楽しいという人もいると思いますけど、僕はこのスタイルがメチャクチャ気に入ってますね。

まとめると:ゆっくり美術を鑑賞できる番組

つまりそういうこと、いい番組ですよほんとに。

結構昔になるんですが、レオナール藤田の「小さな職人たち」や、萩原碌山の「女」なんかは1つの映像作品としても名作だと思った回でした。

最近ではバーニー・フュークスの「スプリング・トレーニング・マウンテンズ」、並河靖之と濤川惣助の「二人のナミカワ」の回なんかもDVD、BDが出たら買うレベルで好きでしたね。

美術品にはあまり興味がないけど、偉人たちがどんな人生を送ったのかには興味があるって人も楽しめる番組だと思います。

テレビ東京系列で土曜夜22:00からですので、ぜひ一度ビールとつまみを用意してじっくり楽しみましょう!(媚売りマン)