「三千世界の鴉 The Ravens of Thri Sahashri」ってボードゲームを衝動買いしたら、意外と面白かった!

このゲームご存知ですか?

先日Amazonで買い物をしてたときに、たまたま目について「いいな」と思ったんで買ってみたんですが。

なんというか、かなり日本では知名度が低そうに感じます。

ルールを調べようと「The Ravens of Thri Sahashri」で検索かけたら英語ページしか出てこない。

三千世界の鴉で検索しても、ほぼ同名の「三千世界の鴉を殺し、主と朝寝がしてみたい」が圧倒的多数。

で、色々と検索をかけていたところ、ルールを説明してくれてるページをどうにか発見

「Manifest Destiny」さんという、制作元の会社なんですかね?

Manifest Destinyさんのページを見ると、制作したゲームに今回のゲームが入ってたんだけど、パッケージなんかはOsprey Gamesになってたり。

ちょっとこのゲームよくわからん部分が多すぎるよー!(泣)

とまあ余談はこれくらいで、せっかく購入したことですし、今日はこのゲームの紹介をしていこうと思います。

で、どんなゲームなの?

簡単にストーリーとキャラクター、ゲームの目的なんかをManifest Destinyさんから引用

本ゲームは2人専用の協力型という、かなり珍しい形式のゲームとなります。しかも、通常の協力ゲームのように「立場が同じプレイヤーが協力して目的を達成する」という形ではありません。立場の全く異なるルールによって動く2人のプレイヤーが、互いの本音を探りながらプレイを進めるのです!

そして、2人のプレイヤーが演じるのは、探索役の「フェス」、補助役の「レン」となります。
とある哀しい事件によって心を閉ざし眠り続けるレンを助けるべく、フェスがその心の中、レンの心象世界である「辺獄」へと潜り込む。そんな設定となります。

ゲームのテーマは「伝えたいけど、伝えられない想い」。

いいですね~、恋物語感ただよう、甘酸っぱい雰囲気ですね。(爆発しろ)

このゲームは、他のボードゲームと違うなと思う部分が2つあります。

1つ目は上にも書いてありますが、2人専用の協力型ゲーム、しかも立場が違いゲーム上のルールも違う2人が協力するところ。

ボードゲームをプレイし始めて数カ月の人間が言っても説得力はないですが、この形式でのゲームは見たことがなかったです。

後述になりますが、相手のことを察する力が必要になります。

2つ目はボードゲームなのに、かなりストーリー重視なゲームであること。

このゲーム、エンディングが3つあり、プレイ内容でたどり着くエンディングが違います。


こんな感じにエンディングカードもあります。(まあ全部英語なので、英検3級の僕では読めないんですけどね、ガハハ!)

ボードゲームでADVを表現したような感じなのかなあ、と思いました。

エンディングがあるボードゲームってのは、これまた聞いたことがありませんでしたね。

あとゲームに都々逸を取り入れているのも、大きなポイントになります。

都々逸って言うのは7・7・7・5の音数律に従って読む詩です、短歌とかと同じような感じですね。

このゲームの元ネタにもなった「三千世界の 鴉を殺し ぬしと添い寝が してみたい」とか桂歌丸さんの「一度でいいから 見てみたい 女房がヘソクリ 隠すとこ」などが有名かな。(詳しく知りたい方はWikiをご覧ください

全体的にかなり異色なボードゲームであることは間違いないと思います。

2人協力ゲームって聞いたけど、ルールは?

これ詳しく書くとめちゃくちゃ大変なので、おおまかなルールを説明したいと思います。


まず内容物はこのようになっており、ゲームに使用するのは右の半分、鴉のカード5枚と角に数字が書かれているカード35枚の計40枚。(キャラクターのカードは必要ありませんが、出しておくと雰囲気は良いので出しておきました。)

この40枚を念入りにシャッフルして、山札を作ります。

良く混ざっていないと無理ゲーなので、ほんとによくシャッフルしておいてください。

シャッフルし終えたら、レン役の人が山札の上から1枚カード引いて表向きにセットし、さらに4枚カード引いて好きなように裏向きにセットします。


こんな感じです。

この時もし鴉のカードが出たら、そのカードはどけておいて、数字のカードだけで上のように構成できるまで引き直します。

その後、引いた鴉を山札に戻してシャッフルしたら準備は完了、ターン開始です。

ターンが始まると、まずはフェス役の人が動きます。

フェス役の人は好きな枚数、山札の上からカードを引きます。


今回は4枚カードを引きました。

これを先ほど表向きにセットしたカードに、部分的に重ねるように置いていきます。


こんな感じ、ほんとはもっとしっかり重ねます。

置いていく際、上の画像のように色で塗りつぶされた部分が重なることが必須条件です。

上の画像ではカード下部分が色がついていませんが、カード上の部分が重なっているため置くことができます。


置いていくと、このように同じ色で重なっているカードの数字の合計が7になることがあります。

このとき、レン役の人の出番です。


もし裏向きで伏せたカードの中に、合計が7になったカードたちと同じ色のカードがあった場合、そのカードを1枚表にすることができます。

これを再現と言います。

もし2枚以上同じ色があっても、表にすることができるのは1枚だけです。

その後これを繰り返していって、フェス役の人がカード並べ終えるとレン役の人は表向きに並べたカードから1枚を引き取ります。

このとき引き取るのは、裏向きにセットしたカードの中にない色のカードが好ましいです。


フェス役の人がこんな感じで並べたのを、


こんな感じで、引き取ります。

今回は緑で数字は5を引き取りました。

これを好きな裏向きのカードの横に並べていきます。


こんな感じ。

このとき、引き取りかたによってはカードの重なりがなくなって、2つにカード群がわかれるという状況になるかと思います。


上の画像で言えば、青と赤・紫でわかれました。

この場合、どちらか一方を残して、もう一方は捨て札としてどけておくことになります。

これで一度ターンが終わったことになります。

ここでどうすればクリアとなるのか、説明します。

このゲームの目的はレン役の人が引き取ったカードと裏向きのカードを利用して、都々逸を作っていくことになります。

次の画像をご覧ください。


上の画像では、一番右と一番左が再現(同色の数字が合計7になるようにフェスがカードを置くこと)によって分かっている状況です。

このとき、並べられた数字と、最初に裏向きに4枚並べた数字の合計を右から見ていくと、7・4+x・5+x・5となっています。

もうお分かりかと思いますが、このように引き取ったカードと裏向きに並べたカードの合計が7・7・7・5になるようにしていきます。

さらにもう一つ注意点があって、7・7・7・5に並べ終わった際、フェス役の人が表向きに置いていったカードたちの色と、レン役の人が最初に裏向きに並べた4枚のカードの色が、過不足なくあっていなければならないとクリアにならないということです。

わかりづらいので上の状況で説明すると、右上にフェス役の人が置いていったカードがあり、そこには黄色のカードがありますね。

そしてレン役の人が裏向きにセットしたカードは、黄色とあと2枚はわからないという状況です。

この裏向きの2枚の内1枚はがあって、もう1枚が黄色のどれかならクリアとなります。(7・7・7・5が完成している前提です、完成していなければクリアになりません)

先ほど、「レン役の人はできる限り裏向きのカードの中にない色から引き取っていくといい」と述べたのはこのためです。(ちなみにレン役の人が裏向きのカードが何色かを教えることは、再現以外では禁止されています。)

長くなりましたが、つまりこのゲームは、

  • フェス役の人は、レン役の人が必要としている色は何色なのか、考えながらカードを置いていく
  • レン役の人はいらない色をとりながら都々逸を完成させていくことで、フェス役の人に残してほしい色を間接的に教える

と、相手のことを察する力が必要となるわけです。

ここがゲームのテーマである「伝えたいけど、伝えられない想い」をうまく表現しているわけですね。

やって見た感想+まとめ

最初のうちは置き方をテキトーにしてしまうため、どうやっても都々逸が完成しないとか、完成したけど残ってる色が違うとかでゲームオーバーになってしまうことがありました。

が、徐々にゲームに慣れてくると、フェス役でのカードの置き方もそうですし、レン役での相手への必要なカードの伝え方もわかって、本当にフェスとレンのような気持になれるのがすごく面白いなと思いました。

まあ男2人でやってたんですけどね、俺はホモじゃない。

とにかく言いたいのはルールがめちゃくちゃ複雑な上、用語もかなり出てくるので、そこも含めて慣れるまでには結構時間がかかるだろうということ。

ちなみに上で説明したルールはかなり端折ってます、鴉のルールとか、細かいルールはまだまだあります。

Manifest Destinyさんのページマニュアルのページで細かく説明されているので、この2つで補完していただければと思います。

ゲームの付属のマニュアルには英語の解説しか載っていなくて、正直置き物になってしまうかもと思いましたが、結果的に面白いゲームだったので非常に満足しています。

これに懲りず、面白そうな掘り出し物っぽいゲームを見つけたら、ドンドン買ってみたいと思います!

それでは!