Gとの思い出を語る

夏の風物詩と言えば、花火、浴衣、スイカ、甲子園、蚊。

そしてGである。

つい先ほどご飯を作ろうと台所に向かったところで遭遇してしまい、なんとか殺虫剤で撃退したものの自分の食欲も一緒に撃退してしまった。

ご飯を作る気も失せてしまったので食欲が復活するまで、俺の今までのGとの思い出を語っていこうと思う。
主に嫌な方向で。

ティッシュペーパーからこんにちは

中学2年生のころ、ある夏休みの昼下がり。
その日は夏風邪を引いてベッドの上で寝込んでいた。

せっかくの夏休みで友達と遊ぼうと思ってたのに何もできないし、本を読んでみても頭に入ってこない。
眠くもないのに頭はボーっとして何もやる気が起きなかったため、ただ目を瞑って『クラスのかわいい女子が開放的な水着か裸で看病しに来てくれたらなあ・・・』と妄想にふけっていた。
いま思うと性のことしか考えられない猿か何かみたいだが、まあ思春期だからな。このくらいの妄想は普通だろう。

思春期まっただ中の妄想をしつつも所詮は風邪で弱ってるということもあり、目を閉じているといつの間にか眠りに落ちていた。

目が覚めると数時間経っていて、外を見ればすっかり日も暮れはじめていた。

起きてみると汗はかいていたが幾分体も軽くなった、熱を計ってみるとだいぶ落ち着いてきている。

ただ熱が下がったとはいっても平熱とは言えない体温だったし、鼻水も止まっておらず、あいかわらず呼吸は苦しい。
『風邪になるとこれが嫌なんだよなー』と億劫に思いながら、水分を補給する。
そして鼻をかんでご飯までもうひと眠りしよう、そう考えて枕元のティッシュに手を伸ばした。

するとどうだ、中から黒い生き物がササっと這い出てきたではないか。

そう、Gである。

あまりの出来事に思わずティッシュの箱を投げ捨て、ベッドからは転げ落ちてしまった。
衝撃的過ぎる出会いに眠気は場外ホームランのごとく吹き飛んで行ってしまった。

恐怖と動揺が心をかき乱したが、なんとか落ち着かせて奴の動向を探りながら対処を考えていると、心の奥底からふつふつと怒りがこみあげてくるのを感じるのである。
ふざけやがって、そこはお前のハウスじゃねえんだ、後からやって来て何を我が物顔で居座っている。
その時の俺は十字軍にエルサレムを侵略されたイスラム勢力の心情が読み取れたほどだ。

結局、風邪で辛いのにやつがいると思うとおちおち寝てもいられなかったため30分ほどの死闘の末に屠ってやったのだが、あれほど辛い風邪は今までに経験していない。

今でも風邪をひいて起き抜けにティッシュに手を伸ばしたとき、中から奴がでてくるのではないかという恐怖に駆られるのである。

肘をつつかれる

大学生時代、ゴミを捨て忘れて1カ月ほど帰省したことがあった。

長期間の帰省から東京のアパートに戻り、散らかっているゴミを片づけ、ようやく一息とソファに座ってゆっくりしていると、何かが肘を遠慮がちに突ついてくるのを感じるのである。

そう、Gである。しかもまあまあのデカさの。

これほどGという生き物に対して憎しみを覚えたことはない。
俺は貴様を飼ったつもりはねえ、俺になつくんじゃねえ。
自分が犬か何かだと思っているのか貴様!

結局その後10分ほどで無事やつを撃退できたが、今でも数日間旅行に行って帰ってきたとき、奴がいるのではないかという恐怖に駆られるのである。

友人M君のユニークすぎる撃退法

Gを撃退する方法と言われると何を思い浮かべるだろうか?
おそらく大抵の人はG殺虫剤を使うがほとんどかと思う。
ワイルドな漢なら何かで叩く、もしくはティッシュで握りつぶすといったところだろうか。

しかし中学の時の友人、M君は違った。

彼の撃退法はなんと掃除機で吸い込んで粉々にし、そして放置するという斬新すぎる撃退法であった。

あまりの斬新さに5分以上笑い続けてしまったほどだ。

あの後、掃除機の中身がどうなっていたのかは恐ろしすぎて聞くことができなかった。

終わりに

なんかもっとしっかりと描写しようかなとか、思い出をちゃんと語ろうかなと思ってたんだけど、その語る対象がGだと思うと如何せん気が滅入って辛くなってきた。

少々投げっぱなしで申し訳ないが、これで終わろうと思う。

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